集計する場合のフィールド設定
得意先ごとに売上金額を合計する、商品分類別に定価を平均する、といった集計を考える場合、○○別に、とか○○ごとに、と表現される部分を
グループ化のフィールドと呼びます。
それに対して合計したり平均を求めるフィールドを集計するフィールドと呼びます。
集計するにあたってクエリに盛り込むのは、グループ化のフィールドと集計するフィールドだけです。それ以外のフィールドをクエリに入れると
上手に集計がかかりません。
また集計する方法としては、合計を求めたり、平均を求めたりといくつかの方法が用意されています。
集計の設定方法
|
図1 |
まずは商品分類別に定価の平均を求めてみたいと思います。以下の設定で「商品分類別定価平均Q」を作りましょう。
現時点で、下段に「集計」欄は表示されていませんが、「デザイン」タブにある「集計」ボタンをクリックすると、「集計」欄が表示されます。
「分類名」フィールド、「定価」フィールドともに「グループ化」となっていますが、「定価」は集計するフィールドなので、ここを「平均」に変えます。
設定はこれだけです。データシートビューで確認してみましょう。
|
図2 |
続いて以下の設定で「商品別集計Q」を作成しましょう。
フィールド名 | テーブル名 |
商品コード | 受注明細 |
商品名 | 商品 |
金額:[単価]*[数量] | |
今回は、演算フィールドを作成しこれを合計したいと思います。先ほどと同様に、「デザイン」タブの「集計」ボタンをクリックします。「金額」フィールドを
「合計」にしましょう。
データシートビューで確認すると集計されていることがわかると思います。
演算フィールドを集計した場合の注意点として、上書き保存して閉じた後に、再度このクエリをデザインビューで見たときに、図2のように
フィールド名が、金額:Sum([単価]*[数量]) に、集計欄が「演算」に変わっていると思います。
こうなると、集計欄で集計方法を変えることができなくなります。フィールド名にある Sum をAverage に変えるなどの方法もありますが、一度「金額」フィールドを
削除して、再度作り直したほうが簡単なケースもあります。